愛知県名古屋市の名古屋タワーサイドクリニック|二重埋没法、脱毛、美容皮膚科など幅広く行っています。

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分層植皮法による方法

分層植皮法による方法

体幹部、四肢などの広範なイレズミで、複数回の切縫を繰り返して除去する時間的余裕がない場合に適応になります。
皮膚の厚さは約1〜3mmあり表皮層はそのうちの上部1mm以下です。真皮層に入れ墨染料が入っても貪食細胞によって除去されるので刺青に染まるのは表皮下層から真皮上層だけです。分層植皮法は真皮層で機械的に皮膚を剥がした後、酵素によって剥がした皮膚を表皮と真皮上層に分離し、刺青染料が残っている真皮上層を捨て、刺青染料が入っていない表皮層だけをを再び移植する方法です。全層植皮に比べると皮膚の質感はよくありませんが、なんといっても正常な皮膚にメスをいれることなく除去するはずの皮膚のみでことが足りてしまう点は大きなメリットです。

具体的には、局所麻酔下に採皮器(デルマトーム)を用いて、皮膚をスライスして採皮します。広範な場合は硬膜外麻酔下に採皮します。採皮した皮膚を無菌状態(清潔状態)でメタロプロテアーゼというタンパク分解酵素に満たします。細胞外マトリックス(ECM)は、繊維性タンパク質(コラーゲン、エラスチン等)や、細胞接着性タンパク質(グリコサミノグリカン、プロテオグリカン、フィブロネクチン、ラミニン等)からなりますので、至適温度で一定時間作用させると酵素反応により表皮と真皮上層に分離されます。この色素の抜けた表皮のみをイレズミ部分に戻すわけです。その上からシリコンガーゼを湿潤状態にしてタイオーバー法にて圧迫固定します。採皮器の使い方などはかなり熟達を要しますし、ぺらぺらになった表皮部分の植皮など結構神経を使う手術です。そのうえ移植部の性状などを考えると複数回の切縫を繰り返して除去したほうがQOLは良好ですので積極的にお勧めする手術ではありません。

※酵素処理による表皮移植法は捨ててしまうタトゥー部分の皮膚から表皮をプロテアーゼで分離回収することで再利用する方法です。操作は煩雑になりますし、色々なステップを正確に行わないといけませんが、うまくやれば健常皮膚からの採皮を回避することが可能で-す。
表皮のロスを極限まで減らし、移植部分が生着しなかった場合に備えた工夫等を行っています。
タトゥーの部位、進達度によっては採皮が必要になる場合があります。
新たな採皮の傷が増えない点が最大のメリットですが、やはり真皮が弱くなる点は否めないため、部位によっては肥厚性瘢痕、ケロイド化を惹起しがちなのでケースバイケースで適応を見極める必要があります。
生着後は長期的に全体をボカシていく方針です。


植皮によるタトゥー除去治療例

治療の概要
ほとんど全ての治療写真は、当院院長が主導的に行なった治療例です。当然のことですが画像処理等は行っておりません。
より詳しい情報のお問い合わせ
より詳しい情報はページ上部のバナーよりメールにてのお問い合わせ可能です。但し医療に関する適切な選択に資する情報提供を目的とするものとして、治療を検討中の患者様に限らせて頂きます。
費用について
費用は料金表通りです。治療費を提示する際にホームページに記載されている以上の治療費が加算されることはありません。
●分層植皮(酵素処理による表皮移植) 550,000円(税込)〜(手のひら大程度)
治療リスク、副作用等について
一般的な治療リスクとして、炎症後色素沈着、色素脱失、内出血、腫れなどが起こる場合があります。患者様によってはそれらが過敏に発生し遷延する場合もあります。肥厚性瘢痕、ケロイド化が生じる場合もあります。麻酔によるリスクが生じる可能性があります。その他予期せぬ合併症、副作用等が生じる可能性があります。
その他治療の種類により特有の治療リスク、副作用等があります。




(31歳 女性)




(33歳 男性)











(36歳 女性)








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