医療レーザー脱毛
医療レーザー脱毛とは、黒い色素のみに熱ダメージを与える医療用レーザーを使って毛根部の細胞を熱変性させ、発毛をストップさせる方法です。
以前多く行われていた針脱毛にはかなりの痛みが伴い、また1本ずつの治療であるため治療時間も多く要しました。レーザー脱毛は痛みがほとんどなく、一度に広範囲の治療が可能であることから急速に広まりました。その一方、医療用のレーザーでないレーザー脱毛も多く普及し、さまざまなトラブルも引き起こしています。
脱毛は医療機関で行うことをお勧めします。
当院で使用している医療用脱毛レーザーは、米国キャンデラ社GentleLASEというアレキサンドライトレーザーです。1999年に発売が開始され、2000年に米国FDAにおいて「永久減毛」の許可も取得しています。この脱毛器の特徴はDCD(Dynamic cooling device)という冷却装置が搭載されており、冷却ガスの噴射とレーザー照射をほぼ同時に作動させることによってレーザー照射による痛みと肌への熱損傷を最大限に抑えるということです。安全性が高く、多くのクリニックで脱毛用レーザーとして導入されています。
医療レーザー脱毛のメカニズム
医療レーザー脱毛は、黒い色素(毛のメラニン色素)のみに反応するレーザーの特性を利用し、毛の発生源である毛根の細胞を熱変性させることにより新たな発毛を抑制するものです。
レーザーは単一の波長をもつ人工的な光です。
レーザーの光が毛のメラニン色素にあたると、光エネルギーが熱エネルギーに変わります。熱エネルギーは毛根に蓄積され、一定のレベルに達すると毛根の細胞を熱変性させます。熱変性した細胞は毛の再生を行うことができず、発毛を抑制できるのです。
ただし1回処置すれば同じ部位から2度と毛が生えないのではありません。毛には毛周期というものがあり、「成長初期」「成長期」「退行期」「休止期」の4期に分かれています。
医療レーザー脱毛の特性から、毛根を破壊できるのはメラニン量の多い「成長初期」「成長期」の毛だけです。
「退行期」「休止期」の毛根にメラニン色素の存在しない時ではレーザーは反応しないので、その部分は次に生えたときに処置します。
部位により違いますが、約2ヶ月に一回程度の間隔をあけて、定期的にレーザー照射することで毛量はだんだん減っていきます。効果は個人差が大きく、部位や毛の濃さにもよりますが、5〜8回(一年〜一年半)でほとんどの毛がなくなります。
施術の流れ
レーザー照射部位の毛剃りをします。
毛の太さや部位によって2〜3日前の毛剃りをお願いしています。
照射した部分の肌の赤み、反応状態を見ます。痛みの程度も確認し、照射出力を決定していきます。二回目以降は照射部位の赤みがどの程度でひいたか、毛の生え具合はどうかなどを問診し、照射出力を決めます。適切な出力で行うことが最も大切なことです。
脱毛を希望する部位すべてにレーザーを照射します。
初回の照射は反応する毛が多いため、輪ゴムで弾かれたような痛みを感じる方もいらっしゃいますが、回数を重ねるに従って減毛していきますのでそれに伴って痛みも減っていきます。両脇なら5分程度、ひざ下なら20分程度で終了します。
必要に応じてクーリングを5〜10分行い、抗炎症クリームを塗ります。
照射後は赤みが全体的に出現し、毛穴に腫れが出るため蕁麻疹のときのようなボコボコとしたかんじになることがあります。ボコボコしたかんじは数十分で消失しますが、赤みは2〜3日残ることがあります。入浴後などは赤みが増すことがあるので適宜冷水タオルなどで冷やしてください。
レーザー照射前の注意点
- レーザー脱毛はそのメカニズム上、毛穴の中に毛が存在することが大切です。
施術前に毛抜きやワックスなどの処理はしないでください。毛剃りは可能です。
- 強い日焼けをした状態ではレーザー照射ができません。
強い日焼けを避けるようにしてください。
レーザー照射後の注意点
- レーザー照射後は毛穴が赤く発赤する場合がありますが、数日で消えてなくなりますので心配ありません。強くこすったり、引っ掻いたりしないでください。
- レーザー照射後は肌が一時的にダメージを受けている状態です。そういう状態の肌は紫外線の影響をとても受けやすくなっているため十分な紫外線対策を行ってください。
- 照射後、毛穴に残った毛が皮膚内に黒い点として残る場合がありますが(埋もれ毛)、いずれ自然と抜け落ちますので無理に抜こうとしないでください。無理に抜くと炎症を起こし、跡が残ってしまうことがあります。
- 入浴は当日から可能です。ただし照射部位に赤みが残っている場合はあまり熱いお湯には入らないでください。入浴後赤みが増すような場合は冷水タオルなどでクーリングを行ってください。
レーザー脱毛が受けられない場合
-
現在頻繁に日焼け(日常生活以上の)をしていて、今後も日焼けをする可能性のある方。日焼けした状態でレーザーを照射すると皮膚に強く反応してしまい、やけどを起こすことがあるため照射できません。
- 妊娠中の方。
妊娠中はホルモンのバランスが崩れているため十分な治療効果が得られないことがあります。レーザー自体が母体・胎児に影響を及ぼすことはありませんが、予期せぬトラブルの可能性も考えて照射を控えていただくように指導しています。
- ペースメーカーを使用している方。
レーザー本体が発生する電磁波によってペースメーカーが障害を受けることはありませんが、レーザー照射による物理的障害や予期せぬトラブルの可能性があります。
- 光過敏を起こす薬剤を服用中の方。
抗菌剤や降圧剤など光過敏反応が強く出る薬を服用中の方は可視光でも過敏反応が出ることがあります。
- ホルモン異常がある方、また現在その治療を受けられている方。
ホルモン異常がある場合、レーザーの刺激によって照射部位の毛が逆に濃くなる可能性があります。
- 何らかの不適応要因が認められる方。
医師の診断により施術をお断りする場合があります。
医療レーザー脱毛の永久性について
「医療レーザー脱毛は永久脱毛ですか?」とよく聞かれます。「永久脱毛」とは永久的に毛が生えてこない状態をいいます。医療レーザー脱毛の脱毛原理はレーザーの熱エネルギーによって毛根の細胞を熱変性するもので原理的には永久的に脱毛ができるはずです。
しかし医療レーザー脱毛が永久脱毛と言い切れないのは、誕生してからまだ歴史が浅く、永久に毛が生えてこないという実証がされていないためです。医療レーザー脱毛も数多くのクリニックで施術が行われるようになり、かなりの実証データも集まっています。近い将来医療レーザー脱毛は「永久脱毛」であると言われる日が来ると思います。
料金一覧
項 目 |
部位 |
1年フリーパス |
1回料金 |
平日価格 |
脱毛 |
脇 |
55,000円 |
11,000円 |
5,500円 |
ひざ下〜足首 |
165,000円 |
33,000円 |
16,500円 |
ひざ上(太もも) |
198,000円 |
39,600円 |
19,800円 |
ひじ下〜手首 |
99,000円 |
19,800円 |
9,900円 |
ひじ上(上腕) |
99,000円 |
19,800円 |
9,900円 |
胸部 |
165,000円 |
33,000円 |
16,500円 |
腹部 |
165,000円 |
33,000円 |
16,500円 |
上背部 |
165,000円 |
33,000円 |
16,500円 |
下背部 |
165,000円 |
33,000円 |
16,500円 |
ヒップ |
165,000円 |
33,000円 |
16,500円 |
ビキニライン |
55,000円 |
11,000円 |
5,500円 |
ビキニライン下部 |
33,000円 |
6,600円 |
3,300円 |
肛門周囲 |
55,000円 |
11,000円 |
5,500円 |
乳輪部 |
33,000円 |
6,600円 |
3,300円 |
手の甲 |
33,000円 |
6,600円 |
3,300円 |
足の甲 |
33,000円 |
6,600円 |
3,300円 |
ひたい |
77,000円 |
15,400円 |
7,700円 |
鼻下 |
44,000円 |
8,800円 |
4,400円 |
あご |
55,000円 |
11,000円 |
5,500円 |
頬 |
66,000円 |
13,200円 |
6,600円 |
首 |
77,000円 |
15,400円 |
7,700円 |
へそ下(周囲) |
44,000円 |
8,800円 |
4,400円 |
指 |
22,000円 |
4,400円 |
2,200円 |
10cm×10cm |
55,000円 |
11,000円 |
5,800円 |
1ショット |
|
1,100円 |
550円 |
※価格はすべて税込表示となっています。
※男性のビキニライン・Iライン・Oラインの脱毛はお受けしておりません。
※看護師による剃毛は、処置料として1,100円(税込)かかります。
※平日半額を再開いたしました。